支えあいの活動には決まったスタイルはありません。それぞれの地域の生活環境や住民の年齢層に合った活動をしましょう。
区内には、長屋風の建物が残っているところから、大きな駅の周りの商業地まで、いろいろな地域があります。
以下に、皆さんがお住まいの地域に合った、始めやすい活動を紹介します。
集合住宅の場合
戸別訪問活動・サロン活動
- 公営住宅・マンションなどの集合住宅は、入居が同時期である場合が多いため、入居者の年齢層が近くなります。新しい集合住宅では、若い世代(子育て期)が多く、年数がたっている集合住宅では高齢者世帯が多いようです。
- そのため、入居者の抱える問題は共通なものが見受けられ、活動に対して共感を得やすいでしょう。
- 自治会や管理組織などがきちんと機能しているところが多く、集会室を利用したサロン活動や、戸別訪問を中心とした活動からはじめることをおすすめします。
住宅地の場合
例:昔ながらの長屋が残っているような住宅街 / 高齢化が進んでいる
戸別訪問活動・見守り、声かけ活動・サロン活動
- 長年住み続けている住民が多く、高齢者の割合が高くなります。
- もともと地域活動や町会活動が盛んな地域が多く、町会が主体で戸別訪問などを行っている地域もあります。
- 共通の課題としては、ひとり暮らし高齢者の安否確認や、孤独の解消があります。
- そこで、空いている長屋や町会会館などを利用した、昔ながらの顔なじみ同士が集まるサロン活動や、戸別訪問、見守り・声かけなどの活動から始めることをおすすめします。
例:マンションが増え新しい住民が多い住宅街 / 若い世代が増えている
見守り、声かけ活動・交流会
- 新しいマンションが増え、若い世代の住民が集まる地域です。子育て支援が課題であると感じている地域が増えています。
- 新しい住民と、以前からの住民との関係が薄いので、交流会などを中心とした活動から始めて、住民同士の結びつきを少しずつ強めていくことをおすすめします。また、交流会を行う際には、小学校・幼稚園のPTAや、子供会などとの連携が必要です。
- 子どもたちの通学路などでの見守り・声かけ活動も効果があります。
商業地の場合
戸別訪問活動・見守り、声かけ活動
- 家族と同居しているが、商売をしているので日中は高齢者、障害者、子どもが一人になってしまうことが多いようです。
- そこで、日中の安否確認を中心とした戸別訪問や見守り・声かけ活動をお勧めします。集合住宅に住んでいる住民も多いので、オートロックなどで訪問しにくい場合もありますが、根気よく訪問を続けて関係を築いていきましょう。