オープニングの様子(墨田区社会福祉協議会須藤会長の挨拶)
去る7月1日(土)すみだリバーサイドホールにて、毎年恒例の「すみだ地域福祉・ボランティアフォーラム」を開催しました。
1923年に発生した関東大震災から100年の節目にあたる今年は、「いざという時の支えあいは日ごろのつながりから」をテーマに講演会と分科会を行いました。
講演会の様子
講演会は、神戸市社会福祉協議会の長谷部治氏に「日ごろの何が暮らしを守るのか」について講演いただきました。長谷部氏からは、仕事・社会・家庭といった3つの領域でそれぞれに居場所があり、役割があることの大切さや、実は高齢者人口よりも多い15歳以上の独身者人口による社会の単身化が無視できず、新たな社会観の中で日ごろの地域防災を展開する必要があるというお話をいただきました。
講演会の様子
分科会は、3つに分かれテーマ別に様々な角度から災害についての話し合いを行いました。
分科会の様子
分科会の様子
その後の、分科会の報告の発表では、「災害に備え、顔の見える関係づくりは簡単なことではないが少しずつ行動をしていくことが必要ではないか」「若い世代の参加を促すために町会ごとの得意分野を持ち寄ってイベントを開催し、若い世代に企画運営に参画してもらうのが良いのではないかと」といった意見や、「アートと福祉のつながりから地域資源はコミュニティになり、つながるきっかけとなること」や、「災害時にこそ相手の立場になって考える力が必要であること」、などを共有しました。
参加された方からは、「普段から近所とのつながりが大切だと改めて思った。」「平時の時のつながり方を話し合うことができた。」などの声が聞かれました。
最後に、長谷部氏から、防災のつながりだけではなく若い世代もイメージにしながら日頃からのつながりに取り組んでいくことが必要であるとお話され、「社会は変わる!」と力強い言葉で、今後の取組みへの励ましをいただきました。
様々な活動が再開されつつある今、これから私たちにできることを考える、よい機会となりました。
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