セミナー当日の様子
墨田区社会福祉協議会では、去る11月9日(土)に曳舟文化センターレクリエーションホールにて、令和元年度地域福祉活動セミナーを開催いたしました。
今年度は、社会福祉法人子どもの虐待防止センターの豊田 秀雄(とよだ ひでお)先生を講師にお招きし、「児童虐待の現状と地域に求められる対応」をテーマに、児童虐待の現状と、児童虐待防止や早期発見に向けて地域で何ができるのかについてご講演いただきました。
ご講演では、児童虐待の定義とともに、東京都では今年4月より児童虐待に関する新しい条例が制定され、保護者による体罰等の禁止に関する条項が明記されたこと、報道などで目にするなど表出している虐待はごく一部であり、現状として虐待の事実に気がつかない、あるいは通報や受診に至らないまでの虐待予備軍に該当する行動は多くある等のお話をいただきました。
併せて、通告はとても勇気がいることであり、虐待かどうかを判断するのは通告者ではなく、通告するのは虐待する親を罰するためのものでもないこと。虐待する親も何らかの支援を必要としている場合が多く、子どもあるいは親に少しでもおかしいと思う様な言動に気がついた際には、ためらわずに通告することが早期発見と虐待の悪化防止につながり、子どもを守ることとなるとのお話もいただきました。
今回のセミナーには、町会・自治会で地域活動を行っている方、小地域福祉委員会やふれあいサロンで活動を行っている方、民生委員・児童委員、主任児童委員のほか、墨田区内外にお住まいの住民の方など、約80名の方にご参加いただきました。
セミナーにご参加いただいた方からは「とてもいい講演だった」、「児童虐待について改めて考えさせられた」、「具体的でわかりやすかった」、「あっという間の時間であり、もっと詳しく話が聞きたかった」等、多くのご感想をいただきました。
ご講演くださいました豊田先生、そしてご参加くださいました皆様、どうもありがとうございました。
社会福祉協議会では、今後も地域福祉活動セミナーを開催していきます。
セミナーで取り上げてほしい内容についてのご要望もお待ちしております。
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